2005/03/13
2005/09/13 40%は多く見積もりすぎなので、30%にした
原子力発電所に反対だ、というと、「では電気をどうするか」という問いが返ってきたりします。場合によっては原発を止めたら原始時代に逆戻りなんていう馬鹿げたことを言う人も居ます。
勿論ここ半世紀ばかりの間に作られたものを廃棄しても最大半世紀戻るだけなので、「原始時代」は比喩的表現なのでしょう。
「日本の電力の30%は原子力」ですから原子力は日本国のエネルギー供給の約12%を占めています。世界の中で日本のエネルギー消費は5%程ですから日本の原子力発電所は世界のエネルギーの約0.6%を生産しています。
これほど大量の発電所を無くすのは大変なことですね。
0.6%は大量のエネルギーなのですが、所詮は0.6%ですから、日本の経済的強さに応じて他のエネルギー源が分配される事になると思います。世界経済の大勢に対する影響は中国の経済成長に比べたら小さいのかも知れません。
原子力発電を国策では無くした場合、最初に困るのは原子力関連の研究者でしょうか。電力会社や発電所のメーカーの社内派閥も大きな影響を蒙るでしょう。でも0.6%なら準備期間があれば世界経済は困らないだろう、し、一般市民も困らない。
基本的に専門家の方が一般人よりも困る。だから専門家から原子力を否定する声が出る事は無い。したがって、「専門家は原子力を必要だと言ってるよ」という言葉を発する前に他の理由を考えてね。これは非常に失礼な予断の余談。
3段前の「予想」とは違って、これは「主観」なんだけど、南北問題を考えると日本が世界の5%のエネルギーを消費するのは多すぎる。と、思う。最終的には半分くらいの比率に落ち着くとして、とりあえず、原発の分、0.6%を減らすのが良いと、思う。